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うな、広域通信ネットワークのアクセス系基盤の整備も望まれる。具体的には、街角等における携帯情報端末からのアクセスを可能とするワイヤレスアクセス網の構築が、今後のサービス高度化に関する技術的課題として挙げられる。

?A 各種の通信ネットワークのシームレス接続

アクセスポイントの面的拡大を図るためには、広域通信ネットワークと地域内・企業内通信ネットワーク等各種通信ネットワークとのシームレス接続を実現する必要がある。通信エンド/エンドで所要のサービス品質が得られるように、網間接続に付随するボトルネックを生じさせないインタフェースが必要であり、具体的には伝送容量、伝送遅延、サポートプロトコル等についての整合を図りつつ、アクセスポイントの面的拡大を図る必要がある。具体的には、従前よりコンピュータ相互間の構内通信を目的として構築されてきたLANを、広域通信ネットワークに如何に効率的に接続していくかが技術的なポイントとなる。コンピュータ相互間の接続を前提とした広域通信ネットワークサービスとしては、これまでデジタル専用回線サービス、フレームリレー回線サービス等が普及してきた。昨今のインターネット端末の普及等に連携して、広域通信事業者は、TCP/IPプロトコルをサポートしたコンピュータ通信サービスの商用化を推進している現状にある。本サービスの商用化/普及により、コンピュータ通信エンド・エンドの通信ネットワークのシームレス接続が推進されることとなる。

 

(3) アクセスポイントの高稼働性

アクセスポイントの高稼働化は、1年365日24時間のフルタイムのサービス稼働を前提としたノンストップアクセスポイント(情報キオスク)を提供することにより実現するものである。この実現に際しては、情報キオスクの配備場所を的確に設定することが必要となる。設置する全ての情報キオスクに対してフルタイムのサービス稼働を要求することはコスト上、効果的な投資ではないと判断されるため、公共的エリア等に設置される情報キオスクの一部について、高稼働性を具備させることが現実的な解であると考えられる。これら一部の高稼働性を確保した情報キオスクを住民各位からアクセスの容易な場所に拠点化設置することで、行政サービスのノンストップ化を実現することが可能となる。

高稼働性を確保した情報キオスクの設置場所のイメージとしては、24時間稼働のコン

 

 

 

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